追い風ファイヤーオーガ
みなさんこんにちは、
ダイマックス禁止かつ禁止伝説級から1匹だけ採用可能なシリーズ10ルールにて使用した構築です。私は宗教上の理由からダイマックスがとても嫌いなため、待望のダイマックス禁止ルールとあって真面目に取り組んだので構築を残しておこうと思います。
構築の経緯
長いので読み飛ばしてもらって結構です。
ダイマックスが禁止であり、禁止伝説級が採用可能ということでルールとしてはwcs2019のルールのうちメガシンカ、ゲンシカイキ、Z技の使用が禁止だったサンルールに近いと考えたのが構築のスタート地点です。サンルールにおいて猛威を振るったポケモンとしてまず思いつくのはカイオーガとゼルネアスです。今回はザシアンやムゲンダイナの出現、サブウェポンの減少などゼルネアスにとって向かい風となる要素が多いことからカイオーガを選択しました。禁止伝説級が一体しか使用できないため、似たような並びを剣盾のキャラプールで再現可能なイベルオーガを参考元にして構築を組みました。まず軸となるカイオーガにイベルタルの代用としてガラルファイヤー、S操作のための化身トルネロスを加えてここまでの3体に電気が一貫しているため電気タイプをほぼ止められるライチュウを入れました。残り2枠は対カイオーガ枠としてゴリランダーが多く見られることが予想されたためグラススライダーを止められるアマージョと環境を飛び交う強力な全体技に対して強く出られるテッカグヤを採用しました。
個別解説
ひかえめ@こだわりメガネ
175-x-111-222-160-142
b4 c252 s252
しおふき
ねっとう
かみなり
調整
CSぶっぱ
このパーティ最強のアタッカーです。基本的に追い風下でメガネ潮吹きを打っているだけで相手が壊滅します。技は最高火力を出せるしおふき、削れている状態でも打てる根源の波動、相手がワイガ持ちの時に使う熱湯、どうしようもない時に打つ雷を選択しました。多分冷凍ビームや濁流を採用しても強いと思います。準速でも追い風下で最速レジエレキを抜けるため最速にする必要はあまり感じませんでした。
ファイヤー(ぎゃくじょう)
ひかえめ@いのちのたま
189-94-111-165-146-120
h188 b4 c236 d4 s78
もえあがるいかり
ふいうち
まもる
調整
H: 10n-1
C: 11n
BDS: 余り
アタッカーその2です。高耐久で全体技による削りをしていきます。飛行技はカイオーガとの相性の良さから当初は暴風を採用していましたが、雨の降っていない状況下で動かしたいことも多かったため最終的にエアスラッシュを採用しました。不意打ちは下降補正でも無振黒バドレックスを一撃で倒すことができます。ダイマックスが使用禁止であることからじゃくてんほけんではなく、相手を選ばずどんな場合でも高火力を出すことができる珠を採用しています。不利な状況下でも追い風下や相手が麻痺している状態からの燃え上がる怒りやエアスラで勝ち筋を作ることができ、非常に優秀であったと感じます。
おくびょう@だっしゅつボタン
177-x-91-149-117-167
h180 b4 c28 d132 s164
おいかぜ
ぼうふう
ちょうはつ
調整
HD: 特化眼鏡レジエレキのダブルダメエレキネット確定耐え
C: 無振ルンパッパをぼうふうで確定一発
S: 最速99族抜き
追い風を張ったターンに脱ボでカイオーガと交代することを目的としています。採用理由から追い風は確定、またゼルネアスやトリルにも強く出られるように挑発、カイオーガとの相性が良い暴風を採用しました。ラスト1枠は当初雨乞いを入れていましたが全く使わなかったことから雨が降っていなくても安心して打てるヘドロ爆弾を採用しました。素早さは大多数のトルネロスやエルフーンよりも遅いと思いますが、攻撃を一発耐えたことが後々効いてくる試合の方が多かったのでこの配分で良かったと思います。
おくびょう@とつげきチョッキ
140-99-102-111-110-168
h36 b212 c4 d76 s180
ほっぺすりすり
かみなり
調整
HB: 特化種ゴリランダーのグラススライダー確定耐え
特化+1ザシアンのきょじゅうざん確定耐え
HD: 無補正252黒バドレックスのアイテム補正無ワイドフォース確定耐え
S: 最速100族抜き
WCS2016のWolfeライチュウをベースにして物理耐久を強化しています。パーティのうち4匹に電気技が抜群で入ってしまうためライチュウを大切に扱うことは非常に重要です。その点において耐久に振ったライチュウは3発以上の攻撃を耐えるポテンシャルがあるためこのパーティにおいては非常に優秀でした。4枠目の技はがむしゃらがベストですがランクマッチで使用することができないためカイオーガに対して少しでも圧力がかけられるように雷を採用しています。相手に避雷針がいると何もできなくなるのでそこは周りで上手いことカバーしてあげる必要があります。早い猫騙し要員として相手に電気タイプがいない試合で選出することも多くありました。
アマージョ(じょおうのいげん)
わんぱく@オボンのみ
179-156-147-x-119-93
h252 a124 b124 d4 s4
てだすけ
まもる
調整
H: ぶっぱ
B: 余り
カイオーガの天敵であるゴリランダーを止めるために採用しています。サイコフィールドと違って上書きされる心配がないためこちらを採用しました。技はタイプ一致技としてパワーウィップ、ゴリランダーや飛行タイプに刺さるトリプルアクセル、隣のポケモンをサポートできるてだすけ、少しでも長く場に残るための守るを採用しています。道具は滅多打ちにされても多少生きながらえるようにオボンを持たせていますがゴリランダーの相手をガッツリしたい場合にはグラスシードでも良いかもしれません。
テッカグヤ(ビーストブースト)
いじっぱり@たべのこし
204-148-123-x-140-81
h252 a148 d140
まもる
ヘビーボンバー
調整
HD: 残飯込みで+2特化ゼルネアスのムーンフォース確定2耐え
残飯込みで珠特化黒バドレックスのワイドフォース確定2耐え
A: -1ヘビーボンバーで無振りゼルネアス高乱数2発(91%)
カイオーガの潮吹きや黒バドレックスのアストラルビットなどの高火力全体技をワイドガードでブロックするために採用しています。雨下では炎弱点が実質なくなる他、ライチュウと並べることで電気弱点も消せるため非常に場持ちが良いです。守る+宿木は決定力のないポケモンへの詰みに使えたり、カイオーガのhpを回復させたりもできます。1対3から勝った試合もあるのでテッカグヤに対する決定力が不足しているパーティに対して選出すると活躍できると思います。
立ち回り
基本選出
ライチュウで相手の猫騙し要員や追い風要員を猫騙ししつつトルネロスで追い風を打ちます。あとは脱出ボタンないしは死に出しでカイオーガを出して潮吹きを打っていれば大体勝てます。相手に電気タイプやカイオーガがいる場合にはライチュウを大切に扱うことを心がけます。
トリル
相手に猫騙し要員がいる場合には基本選出で猫役をライチュウで怯ませ、トルネロスで挑発します。相手がメンタルハーブなどの場合には追い風を使わずに猫騙しやファイヤーで時間を稼ぎます。
相手に猫騙し要員がいない場合にはカイオーガ+ファイヤーを先発において潮吹き+燃え上がる怒りでほとんどの並びをトリルを張られる前に処理することができます。
追い風構築
選出は基本選出と同じです。追い風ミラーの場合には1ターン目に追い風要員を処理することを狙っていきます。例えばエルフーン+猫騙しを覚えないポケモンのような並びではエルフーンに猫+ヘド爆を集中することでほとんどの場合処理することができます。初手で処理できなさそうな場合にはなるべく相手に2回目の追い風を張らせないように立ち回り、ライチュウで麻痺を撒いてカイオーガが上から潮吹きを打てるような体制を整えます。
厳しい相手
こちらのライチュウよりも速い猫騙し持ちでしかもワイドガードを使ってきます。こちら側としては相手の黒バドはファイヤーで処理したいのですが、コジョンドが隣にいると燃え上がる怒りは押しにくく、身代わりなどで不意打ちを無効化されてしまうとだいたい負けます。耐久のあるポケモンではないため、相手視点ではライチュウとコジョンドどちらが速いかわからないことなどを活かして早急に処理したいです。
ジュラルドン
一回しか当たりませんでしたが、このパーティの天敵のような存在です。特性筋金入りによって避雷針が無効化されるため隣のポケモンに容赦なく電気技が飛んできます。(完全に忘れていた)幸い特殊耐久は薄いため追い風を貼ってカイオーガなどの特殊技で上から処理したいです。
最後に
何をしたいかが選出画面ですぐにわかるパーティですが、爆発力があり使っていて非常に楽しかったです。最後まで読んでいただきありがとうございました。